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臓器移植法案のA案が衆院で賛成多数で可決された。これで参院を通過すれば「脳死は人の死」ということで、これまで移植できなかった15歳未満の子供の臓器提供も可能となるようだ。
マスコミはさかんに、心臓移植など、他人の臓器提供を受けなけば死を待つしかない子どもたちの状況を映し出す。
臓器移植についてはこれまで賛否両論、さまざまな論議がされているが、肝心なことが国民に本当に知らされているのか?
以前読んだ本に「脳死・臓器移植―本当の話―」(小松美彦著・PHP新書)がある。
これには、「脳死者は臓器摘出時に激痛を感じている可能性がある」「家族の呼びかけに反応することがある」「妊婦であれば出産が可能」「植物状態ではなく脳死状態で19年間生き続けている例がある」など、外国での実例や摘出手術など通じて得られたデータなどが詳しく示されている。
この本で一番驚嘆したのが、死んでいるはず?の脳死ドナーの体ににメスを入れると、体が反応するという個所であった。
そこで、多くのドナー提供者には全身麻酔をかけて臓器を摘出しているという個所であった。
死んでいるのなら麻酔は必要ないと思うのが、我々一般人の考え方であろう。また単なる条件反射で死体が反応するだけなら、これも麻酔をかけてまで摘出する必要はあるまいとも思う。
ましてや今日可決されたA案のように0歳からの摘出が可能となると、提供を同意する保護者、そして提供を受ける側の人は、この実態をどう考えるのであろうか?
また、こうした移植手術の詳細がこれまで双方に示されてきているのか?
移植以外には生きる方法がないという人に対しては「臓器の提供さえあれば生きられるのに」という思いも理解はできる。
しかし、脳死という状況、脳の神秘が科学的にも100%解明されていない現在、その実態が知らされないままに、移植手術のみが一人歩きしていくことに空恐ろしさを感じる。
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